マンション管理組合用の保険では、共用部分の損害や賠償責任に対する補償など、リスクに合わせて選べる契約プランやオプションの特約で補償することができます。

では、マンション管理組合用の保険について、リスクと基本的な補償の内容を紹介します。

マンション管理組合用の保険では、マンション共有部分で起こりうる以下のようなリスクに対する補償があります。

その他の補償内容と具体例

● 火災
例：共用部のゴミ置き場から火が出て、エントランスの壁や照明が焼けてしまった。
例：電気配線のショートにより、共用廊下の天井が焼損した。

●  風災（台風・暴風など）
例：台風の強風で屋上の防水シートがめくれ上がり、修繕が必要になった。
例：強風で共用フェンスが倒れてしまった。

●  建物外部からの物体衝突
例：自動車が誤ってエントランスに突っ込み、ガラス扉を破損した。
例：工事現場からの飛来物が外壁を傷つけた。

●  給水設備の事故による水濡れ
例：共用部の給水管が破裂し、エントランスの床や壁が水浸しになった。
例：ポンプ室の事故で地下の電気設備に水がかかり故障した。

●  騒擾・集団行動・労働争議に伴う暴力行為
例：デモ行進の一部がエントランス前で暴徒化し、自動ドアを破壊。
例：労働争議に関連して、外壁や共用設備が壊された。

●  盗難
例：共用部の防犯カメラが盗まれた。
例：管理室に保管していた備品や消火器が盗まれた。

そのほか、オプションをつけることにより、以下の費用の補償も追加することができます。

・水濡れ原因調査費用

・残存物取片づけ費用

・失火見舞費用　など

さらに、以下のような特約もあります。

エントランスのドアの管理不備で、マンションの居住者がケガをしてしまった場合の費用を補償する「建物管理賠償責任補償特約」

マンションの居住者の洗濯機のホースが外れ、階下の住人の家財に損害を与えてしまった場合の費用を補償する「個人賠償責任補償特約」など

そのほかのオプション

● 水害（洪水・内水氾濫など）
例：大雨で地下駐車場に水が流れ込み、電気設備が浸水してしまった。
例：河川の氾濫でマンションの1階共用部が浸水した。

● 破損・汚損
例：子どもが遊んでいて共用廊下のガラスを割ってしまった。
例：悪意のある第三者に落書きされ、外壁の補修が必要になった。

● 宅配ロッカー内動産補償
例：宅配ロッカーがこじ開けられ、中の荷物が盗まれた。
例：停電で宅配ロッカーが故障し、中の食品が傷んでしまった。

ほか

※地震保険について

地震による火災、損壊、流失などの損害は火災保険からは対象になりません。

地震保険につきましては、火災保険に地震保険をセットで加入する必要があります。

・損保ジャパン・東京海上日動火災保険・日新火災海上保険・三井住友海上火災保険